メモアー(memoir)~回顧録 「1990」~

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お早うございます!

 

昔々、名古屋の文京地区、杁中(いりなか)に住んでいた頃、

ライブパブの店長として営業バンドのボーカルをしていた。

店内の通常営業時には、

8台のモニターにミュージシャンのレーザーディスクが映し出され・・・

当時を思い出す時、頭の中にリフレインするのは、

「Live Right Here Right Now ~van halen~」

「Eric Clapton & Friends Live 1986 ~Eric Clapton~」

そして

「19901108 ~Complex~」。

いつしか頭の中でリフレインする楽曲の数々・・・

 

「Live Right Here Right Now ~van halen~」

アルバム「OU812(オーユーエイトワントゥー)」

※ 異訳として「Oh you ! ate want to(オー君!食べてしまいたい)」

の出だし「Hello ! Babe」のセリフから

「Poundcake(パウンドケイク)」で始まるライヴ。

Aメロのギターフィルが、タッピング(ライトハンド)の

ハーモニクスというのは斬新で心地良い。

それでも楽曲全体の雰囲気が弱々しくならないのはヴァンヘイレンらしい。

マキタ(電動工具メーカー)とのコラボで、

電動ドリルをピッキングマシーンとして使用していたのも

当時の大きなニュースだった。

 

「Eagles Fly(イーグルスフライ)」

は今だ私の中の弾き語りナンバー1ソング、

何千回見直したか記憶がないほどだ。

「何万人もの前で一人立ち、アコギの単音を弾く勇気はいかほどのものか?」

と「サミー・ヘイガー」の立ち位置を想像し、

しかしその分評価も独り占め出来ることへの希望も感じながら、

ドキドキワクワクしながら見ていたものだ。

 

「サミー・ヘイガー」の加入でバンド最盛期を迎え、

1989年の日本公演は世界最高峰のパフォーマンスだったと思う。

その後「Top Of The World(1991年)」で「世界の頂点に立ち」

と歌いながらも「for a little while(しばしの間)」と差し込んだ通り

1993年以降「Balance(1995年)」をきっかけに急速に斜陽に転じた。

「バランス」のレコーディングでは、

「スティーヴ・ルカサー(TOTO)」を起用しており、

「エドワード・ヴァンヘイレン as 世界ナンバーワンギタリスト」の陥落を

自身で認めざるを得なかった感が滲み出ている。

 

「Eric Clapton & Friends Live 1986 ~Eric Clapton~」

は「ネーザン・イースト(ベース)」とのゴールデンコンビに加え、

元「ジェネシス」の「フィル・コリンズ」が

ドラマーとして参加しているところが特筆すべきところだ。

レイ・クーパー(パーカッション)は

結構存在感のあるクラプトンのサポートメンバーだが

この時は参加していないようだ。

また、なかなか見られないレアシーンが、

「Sunshine Of Your Love」でクラプトンが、

ポジションを見失ったか、

メロディーを全く思い付かなかったか、

所謂(いわゆる)「真っ白になる」状態で

ソロがあやふやなチョーキングだけになり、

「Sorry」と画面に表示されて

「ミスった宣言」をしているところだ。

後ろ指を指すのではなく、

人間味に可愛らしさを感じて欲しい。

 

私のクラプトン好きは、「レイラ」や「ホワイトルーム」ではない。

是非皆さんにも聴いて頂きたい楽曲だが、

「Holy Mother」

「Presence Of The Load」

「I looked Away」

「It All Depends」

「Behind The sun」

これらは、私のクラプトン像が

「ブルースマンではない。」

という根本に起因する。

3コード12小節パターンにガッツリはまってはみ出さず、

日常の嘆きをこんこんと語るように吐露する

「ロバート・ジョンソン」からは程遠い世界観だ。

私のクラプトンへの確固たるイメージは、

「ブルースの理解者としてブルース風の構成は忘れず、

しかしポピュラーソングのメロディーラインを理解し、

ブルース以上に愛しており、

むしろそれを前面に押し出してギターで表現する

『黄昏(たそがれ)ソングとギターリフ』のスペシャリスト」

である。

これがよく表現された楽曲が上記のものなのである。

ヴォーカルとギターリフは、

ポピュラーソングのメロディーラインで心地良く、

ギターソロではブルース理解者として

ブルース風のソリストの一端を覗かせる。

これはガスリー・ゴヴァンのような奇抜な進行スキルや、

マイナーペンタトニックスケール以外の手癖がない、

という理由があるかもしれない。だから、

スターギタリストでありながら、

クラプトンのソロは長々と或いは何曲も聴く気はしない。

これらがクラプトンの私のトータルイメージである。

ただ多重録音等にも抵抗がなく、

「より心地良く聴かせる為に」

という出来栄えへの拘りにいつもどっぷりはまってしまい、

レコーディングされているのかいないのか、

聴こえているのか空耳で頭の中で勝手に被せて聴こえてくるのかが

もはや見分けがつかず、

しかしゴッチャになった和音や音色に物凄く黄昏を感じ、

いつまでも聴いていたくなるような作品の数々には尊敬せざるを得ない。

 

もう一つは当時「Last Gigs ~Boowy~」後の各メンバー動向の中で、

殊に注目の高かったカッティングスペシャリスト(だと思っている)

「布袋」の「Complex」だ。

 

「Be My baby」

のラストパートに入る直前のブレイクのギターソロリフのカッコよさ、

「Pretty Doll」

のBメロの疾走感(しっそうかん)溢れるバッキングギターは、

「どうやって弾いてんだろ?」

とボーカルを流すように意識して聴いていた。

 

このミュージックビデオに於ける「1990」は、

激しい楽曲の雰囲気から、

ラストの幻想的なレインボーライトの中

染み渡るピアノの静かなリフへと対称的な移行をする映像が、

今だに楽曲と共に頭の中に残っている。

 

特筆すべきはサポートメンバーに

「そうる透」が入っていることだ。

「イカ天(イカしたバンド天国)」の審査員にも名を連ねた

流石にトップミュージシャンらしく、

スネアのハキハキしたタイトな音が、

ロックテイストをより引き立たせている。

「村上”ポン太”秀一」のような、

「何でも出来ますが何か?」

という老獪(ろうかい)なオーラではないが、

逆に

「今日はロックだろ?!ガンガン行こうぜっ!!」

という潔(いさぎよ)さがリズム表現やフィルの弾みから感じられ、

「コンプレックスとそうる透」はベストマッチだと思っている。

※ 勿論氏は何でも出来るドラマーで、

演歌でも歌謡曲でもサポート実績は数限りない。

そうる透氏のオフィシャルブログ

https://ameblo.jp/soultoul/

 

「伝説の存在」となった「コンプレックス」だが、

今なお色褪せない世界に通用するところへと押し上げた

Jロック貢献者の一つを、

トップミュージシャンのサポートで是非お聴き頂きたい。

 

「1990 ~Complex~ 」

https://www.youtube.com/watch?v=7CClLe4GV8Y

 

あと、コンプレックスついでに

私の中の「ジャパニーズロッカバラッド最高峰の一曲」を。

「Cry For Love ~Complex~」

https://www.youtube.com/watch?v=p8cyXhp7784

 

2018.11.01. (Thu.)

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