テニス提言(選手のパフォーマンス維持に向けて)

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お早うございます!

 

テニスプロコーチとして運営サイドに

お伝えしたいことがあります。

また、企業コンサルタントとしても。

 

テニスの大会運営には

スポンサーが莫大な資金投入をします。

企業にしてみれば、

「大会の大盛況は絶対命題」

なのです。人気がなければ

=広告企業名を見て知ってもらえる

分母人数が少なければ

翌年のスポンサーは降りてしまいます。

立派な施設を用意し、

収容人数を多くし・・・

だが足りないものがあります。

「トップに近い選手が多く参加し、

全選手が最高のパフォーマンスをして貰えるか?」

です。

プロテニス選手の収入源の主体は

スポンサー契約料です。

著名選手ともなると契約料は

一桁違うので賞金にはさほど魅力はありません。

トップ選手にとって最も大きな関心は、

「ポイントがどれだけ獲得できるか?」

という「大会グレード」なのです。

 

私の世代から話せば

ビヨン・ボルグの頃からありました。

「大会スケジュールが過密な上に

出場試合が多くないとポイント維持が出来ない」

システムへの抗議として

トップランカー時に引退を決めた、

という巷(ちまた)の報道です。

勿論これだけではないことは分かっておりますが、

「選手ファースト」

と共に考えて頂きたいことは、

「選手を消耗品扱いしないで頂きたい、

選手の生涯に責任を持って欲しい。」

ということです。

これが出来ない、指示しない運営サイド、

スポンサー企業は、

そのまま従業員を大切にしない法人という

「人」としての姿勢の表れなのです。

※ 長年超人達のテニスを観てきましたが、

人間の限界を超えたところで戦っている者達に、

彼らの尺度でさえ超越していると感じる規定を

強要している現行の運用には

もはや抗議の念しか湧いてこない・・・

根拠は勿論、

「トーナメント中に故障する

トップアスリートが多過ぎる」

ことです。

その後の大会にも出場出来ず、

選手としてピークの時期の大半を

「安静」で過ごさねばならない、

という選手が一人でもいたら

その環境を一旦立ち止まって見直すべきです。

テニスファンにのみならず、

「おい、相手が怪我したぞ!やった!!

どんどん走らせてブッ壊しちゃえ!!!」

などという見方をする観戦が平然とまかり通るのが

スポーツであってはなりません。

また、それをさせる環境を運営サイドは

絶対に創り出してはいけません。

 

致命傷になるような怪我を引き起す

大会システムは改善をし、

「参加選手が最高のパフォーマンスをし、

大会後もランキングと選手活動を維持出来る」

システム構築をして頂きたいと思っています。

 

提案としては、

先ず大きな変革として一トーナメント7回戦を

4回戦程度にするか、又は5セットマッチの廃止。

選手が大会期間中に故障して

パフォーマンスが極端に落ちる、

或いはデフォルト(棄権)するような事態は、

大会そのものへの関心が無くなる原因となります。

そもそも男女同権を主張して受け入れられた

賞金の男女同額設定に対し、

相変わらず男子5セットマッチ、

女子3セットマッチは「逆差別」です。

四大オープンのポイントは極端に高くし、

ここで力を出し尽くしてもランキングが維持出来る、

但し各国の大会にも出場することを義務化し、

更に四大オープン以外の大会の負担を軽くする

ルールで運用するべきだと思っています。

また、ボランティア精神で主催される大会は、

賞金が極端に少ないがポイントが高い、

というような特別なグレードにすべきだと思います。

※ デイヴィスカップやオリンピックは

殊に一考すべき時がきています。

 

サービス&ボレーが不利になった

ラケットやボール規定により、

ラリー数が増え一ポイント毎の

選手負担が増えました。

単純にラリーが長いことを

「見応えがある」

と評することは余りに素人目線です。

ダッキングしながら相手のパンチをかわし

上目遣いでカウンターフックをチン(顎の先端)に

確実に決めるボクサーの動きは素人目には見えません。

マッケンローとエドバーグのボレーには

そんなボクサー資質を感じさせる

一瞬の判断と身体捌(さば)きの芸術があり、

充分に見応えがありました。

 

野球のフォアボール宣言のように、

以降セット内全ゲームのポイント放棄の権利を

創ってみるのもありかもしれません。

(名付けるなら Set Default : セットデフォルト)

如何なるゲーム構成も、

「現行ルールに照らし合わせて選手が選択している」

作戦であって、ルールが改定されれば

誰でもそれに合わせてやり方を変えるでしょう。

※ 「100m 走で初めからダッシュしない人はいません。」

それはそういう競技だからであって、

逆に「フルマラソンであっても、

あと3キロあれば追い抜いていた」、

というような展開はこれまでにいくらでもあったでしょう。

どこかの数試合を切り取って

5セットでなければ実力が出ないと評するのは、

ファイナル=決勝 まで勝ち上がる可能性のない、

または二週間の間に5セットを7回も戦ったことのない、

上位選手を蹴落としたい立場の意見であって

「中立な人道的見解」ではありません。

一昔前のテニスはじっくりと出方を窺(うかが)うに

足る人間の限界に比して耐え得る負担のスポーツでした。

今のテニスはラケットの規格の甘さによって、

物凄い勢いのボールで打ち合っており、

到底初めにゆっくりとペースを創るような

スタートをきれるスポーツではなくなっています。

それはつまり、全力疾走=人間の限界 に近い負担を

当時と同じ距離に対してかけ続ける

=人間であれば故障して当然な 競技になっているのです。

※ 2010年に世界最長記録を打ち立てた

「ジョン・アイズナー」は

2018年にベスト4に入った実力者です。

一回戦ファイナルセット138ゲームも強いられており、

案の定二回戦敗退と恐らく実力以下の結果と思われ

ルールによる犠牲者としか言いようがありません。

先ず人間が二週間の間に

13(7+6)ゲーム×4セット+138ゲーム

を7回戦戦えるものなのか初めに、

遅くとも2011年の開会前の時点で検討すべきです。

「一回長くやったら次は短くなるだろう。」

などというテキトーな考えでルール設定して

世界大会などと粋(いき)がって頂いては困ります。

多角的に俯瞰(ふかん)してみれば、

高額な放映権を買った各国TV局に延々と

勝負のつかない一試合の中継を売り付けて問題はないのか?

待ちに待った選手の身内や大ファンのとった高額チケットが、

勝負のつかないまま結末を観れずに終わって失礼ではないのか?

これらは規定やルールを変えることで解決出来るのではないのか?

という検討をしていないのであれば、一般社会の中で見れば

公序良俗に反する「エゴ」であって「伝統」ではありません。

試合内容もファイナルセットについて何ら語り継がれておらず、

観客の関心は恐らく「いつ終わるか」だけであって、

誰も見応えのある試合内容だったとは言っていません。

なぜならこの試合展開は、

「サービスキープだけに集中し、

リターンは思いっきりひっぱたいて

偶然重ねて入ったら畳みかけよう。」

という淡々と進む消化ゲームが続くパターンが多いからです。

彼らはわざわざイギリス迄

「一試合だけ勝てばいい」とか

「ギネス記録を打ち立てよう」

とかいう目的で来ているのではありません。

 

少なくとも

「選手の人生保護の観点」

にのっとって行なったルール改定に

異論を唱える権利は観る側にもないと思います。

 

一匹狼がトップに勢揃いしていた一昔前に比して

最近のトッププロ同士は仲が良く、

情報交換も闊達(かったつ)に行われているように感じます。

「レーバーカップ」は選手のプロデュース大会であり、

観客を楽しませながらテニスファンを増やす

キャンペーンとしての機能を果たしています。と共に、

選手同士が繋がることで「組合」としての実質機能も

内在し始めているのではないか、とも感じます。

これら選手の生涯に責任を持たない

運営サイドの一方的なランキングシステムは、

「大きな大会にトッププロがこぞって参加しない」

というような事態を招きかねない状況だと思っています。

 

このパラグラフ(項)で最も大事なポイントですが!

選手はスターであり、社会的立場として弱者に等しく

反発や提訴等のトラブルを起こすこと自体避ける傾向にあります。

あらゆる契約が御破算になることと引き換えに刺し違える

ことになるからです。(企業の従業員であれば解雇)

CM 契約していると更なる「もの言えぬ立場」になります。

上記のような不条理に運営サイドは、

「何も言ってこないから問題ない」

という理解しか出来ていない場合が多い

=口癖は「何かあったら言ってこいよ」である ことが

大問題であると認識して頂きたく思います。

これは民間企業の経営者/管理者と従業員の間にも

そのまま置き換えられる頻出(ひんしゅつ)の問題点です。

 

「運営サイド(経営者/管理者)は、

選手(従業員)の悲鳴に気付いて良い方向へと

仕向けて(導いて)あげなければなりません!」

 

今後の動向に注視していますが、

同時に私も新たな大会運営を考えています。

メディアや企業の方々の御賛同を頂けたら

定着 ⇨ システム改善の良いモデル ⇨ テニスルール改善

へと繋がるものと信じております。

何十年も極限状態で努力し続けたトップアスリートが、

スターとしてのブランディングした時点で

一瞬にしてランキングを落とされてしまうような

生涯費用対効果の悪いシステム構築は、

絶対に避けるべきであり、

 

「スター選手が長くトップランカーを維持出来、

各大会で選手から最高のパフォーマンスを引き出す」

 

そんな世界のテニスに期待していますし、

試合中のコート上で痛々しい選手の姿を追放する

ことに繋がることは結果的に良い試合が増え、

テニスファンも増えると思います。

欲を言うならば、

ネットを高くする、又はラケットをち密に計算し

ボレーヤーが対等に戦える規定に戻す、

ことで多様なテニスの魅力を見ることが出来る

と思っています。

 

【村上プロのテニストーナメント提案】

【村上プロのテニストーナメント提案以上】

 

御賛同頂けるスポンサー様/寄付金等受付

gprjw577@gmail.com

担当 : 村上

※ テニス界と賛同企業様/賛同者様発展の為、

御協力の程宜しく御願い申し上げます!

 

華麗(私の場合は加齢)なテニスの象徴

1.バックハンドアプローチのキャリオカステップ

2.からの・・・フォアボレー

3.や・・・バックボレー

からの・・・更なる沈み込み

こんなテニスをもう一度見たいなぁ~。

 

2018.10.07. (Sun.)

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